やつしろの働くひと vol.28

やつしろぷれす やつしろの働くひと

㈲堀内製油 営業部長
堀内 貴志さん

“一番搾り”の油にこだわり抜いて。

八代郡氷川町在住、39歳。衆学館高校・熊本学園大学卒業後、大阪に行き父親の師匠の会社の油問屋で修業を積み、その後奈良にある果物屋が営むカフェの開店事業に携わる。25歳で結婚後、帰郷し製油業を手伝いながら、商品の直販やブランディングを一任される。妻と長男、娘2人の5人暮らし。

【堀内製油】HP:https://horiuchiseiyu.com
ご注文・お問い合わせ:0120-430-221(9:00~17:00 日・祝日定休)
※携帯電話の方は0964-43-0221

関西で3年間の修行中に対面販売の面白さを学ぶ

菜種油をはじめ、ごま油、えごま油、つばき油を製造販売している㈲堀内製油。初代の堀内義信氏は、戦時中飛行機を設計する技術者でした。そして戦後の食糧難の時代に自ら帰化を集め、設計技師として培った技術で油の圧搾製法を確立したのが始まりだそう。同社の三代目である堀内貴志さんは、製油業に情熱を注ぐ祖父や父親の姿をみて育ちました。大学を卒業後、家業を継ぐべく、「よその釜の飯を食べてこい、仕事は何でもいいから商売の勉強をしてこい」と、関西へ3年間の修行に出されました。

関西での修業時代は、大阪では米の小売りを、ならでは青果店が営むカフェを手伝いながら、商売の″いろは″はもとより掃除の仕方や新聞の読み方、接客の難しさや人とのコミュニケーションの重要性などさまざまなことを学びました。「遠慮がない関西の人達とのやりとりが楽しかったですね。対面販売の面白さも知れて勉強になりました」と言う堀内さん。25歳の時に結婚し、故郷の熊本へ帰りました。

創業以来変わらぬ製法で一番搾りの油を作り続ける

堀内製油では、創業以来変わらず昔ながらの『古式圧搾製法』と『一番搾り』にこだわっています。原料に圧力をかけて搾る圧搾製法は手間や時間がかかる上、一般的な抽出法に比べ採れる油の量も少なくなりますが、油に原料本来の風味や栄養分がそのまま残され、自然の味や香りが楽しめます。

堀内さんは「″一番搾り″の油の良さを知ってもらうために、お客さまと直接関わりたい」と、それまで問屋や生協などに卸売りをしていた販売方式から、HPでの通販や、道の駅やデパート催事直販で販路を拡大を任されました。この時、修業時代の小売りの対面販売の経験が生かされたそう。「敬遠されがちな油に関心を持ってもらい、油を通じて『食における素材の良さ』をもっとアピールしていきたいです」と意欲を示してくれました。

製油工場の様子。工場内は原料の風味豊かな香りが立ち込めていました。
圧搾機を使い、原料を一回だけ搾って搾油します。温水洗いで不純物を取り除いた油を、さらに和紙製のフィルターに通し、ろ過します。
一枚ずつ手作業で行うラベル貼り。
堀内製油の商品は氷川町の本店と「道の駅竜北」「鶴屋」にて購入可能。通販はHP、フリーダイヤル、電話からお問い合わせを。

 

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