今月のテーマ:『コミュニケーションスキル④』
~「怒り」は二次感情~
暑い季節となりました。皆さん、いかがお過ごしですか?暑いと疲れが溜まって、イライラしやすくなったりしますよね。今回は「怒り」について書きたいと思います。実はこの「怒り」という感情は二次感情と言われています。どういうことかといいますと、この「怒り」という感情は最初からくる感情ではないということです。二次ですので一次があります。一次感情が最初にきて、その後に二次感情である「怒り」がくるのです。感覚的には怒りが突発的に込み上げてくるような気がしますが、実は「怒り」は最初ではないのです。
では、一次感情にはどういったものがあるかというと、「悲しさ」「寂しさ」「不甲斐なさ」といった感情です。例えば、一生懸命作った料理に対してのパートナーの反応がイマイチだったとき、カチンときて怒る人がいるかもしてません。この時、感情の面では何が起きているのかというと、怒る前に心の中では、相手に認められなかったという「悲しさ」や「寂しさ」、自分は蔑ろにされているという「悲しさ」や「寂しさ」があります。それが怒りに変換されるのです。
そして「怒り」の恐ろしいところは、ヒートアップしすぎる、何に怒っていたかを忘れて、自分の怒っている状態に怒ってしまうということです。皆さん、後になって”自分は何であんなに怒っていたんだろう?”と思った経験はありませんか?
ここで大事なのは、怒りの下に隠れている一次感情に気付くことです。「悲しみ」「寂しさ」「不甲斐なさ」、そしてそれを感じている自分を受け入れてあげることです。先ほどの例でいくと、蔑ろにされて悲しく感じたとき、「自分は悲しく感じているんだ」とそのまま受け入れます。そしてそう感じている自分を肯定します。「怒り」はものすごく強い感情です。攻撃的であり、相手に向かうか、もしくは自分に向かいます。怒りの下の感情に気付き、そう感じている自分をありのまま受け入れることで、自分の感覚がだいぶ違ってきます。「怒り」向き合うことができれば、必要以上に感情的になりません。
「怒り」が込み上げたとき、「なぜ自分は怒っているのだろう?」と考えてみてはいかがでしょうか?怒っているときに、なかなか冷静に分析なんてできない!と思うかもしれませんが、意識的にやっているとだんだんとできるようになりますよ。
講師
有限会社Prime1 代表取締役 Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険、生命保険の代理店を経営するかたわら目標達成コーチとして企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行う。
有限会社Prime1
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
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