「アメリカの “ 白人バンザイ主義 ” 」
今回はちょっと硬派な話を。
ここ10年ぐらいでしょうか。アメリカでは「白人バンザイ主義」がだんだん強くなってきてます。要するに「何と言っても白人が一番さ」と主張する人、そういう行動を取る人たちがどんどん増えてきてるんですね。その象徴がトランプ大統領なんです。
で、日本のメディアとかは「貧しい白人たちの怒りが爆破した」みたいな分析をしてるんですが、ニュージャージーの小さな町に住んでる私には、別の風景が見えるんですね。それは「金持ち白人たちのアジア系に対する恐怖感」です。
たとえばうちの町では、勉強に関しても音楽に関してもアジア系の子どもたちがその他の人種を圧倒してるんですね。数学でトップはみんなアジア系し、学校のオーケストラで一番上手いのもアジア系。その現象って、うちの町だけじゃなくて、アメリカのいろんなところで起きてるんです。
これまでアメリカの白人たちは、その社会的地位を他の人種に本気でおびやかされることってなかったんですね。ただ今回は違う。「アジア系のほうが勉強ができる→良い大学に入れる→良い仕事に就ける」みたいな流れになってきてて、彼らもおそらく初めて「なんかヤバい」と思い始めてるというか。なのでここ数年、私も白人たちの焦りみたいなのを感じてたんです。そんな彼らが「トランプ大統領」を誕生させたと。
ただ、アメリカに住むアジア系の親の1人として含わせてもらえば、白人たちがそう感じていようと、こっちは手加減できないんですね。アジア系の特徴である「勤勉さ」を全開で突き進むのみなんです。結果として、白人たちの焦りは増すばかりというか、これからも「白人バンザイ主義」は強くなる一方だろうなあ、というのが私の読みです。
なんかヤだなあ。八代に帰ろうかなあ。
竹永 浩之
八代市出身。
八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名はぽん太)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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