主夫ぽん太のアメリカ便り

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「それは勘違いから 始まりました」

前回、いきなり「かみさんをもらいに行った日」の話をしちゃいましたけど、まず時間軸に沿って「どうやって付き合い始めたか」をお話しすべきでしたね。失礼しました。

かみさんに最初に会ったのは92年6月。私がアメリカに行ったのが92年2月ですから、アメリカで暮らし始めて、まだ4ヵ月しか経ってなかったんですね。

出会ったのは、私がNYのある団体でボランティアを始めたときでした。かみさんもそこでボランティアしてたんです。今でもそうなんですが、うちのかみさんは基本的に怖いんですけど、同時にフレンドリーなんですね。“人に 慣れたライオン”という感じでしょうか。だからすぐ友達になりました。

っていうか、かみさん、最初からすごくオープンだったんですね。もう馴れ馴れしいぐらい。「アメリカ人の女性って知り合ったばかりの男性に対してもこんなにフレンドリーなんだぁ」と感心しました。

出会ってから2カ月ぐらい経った頃、二人でビーチに遊びに行ったんです。砂浜に座っていろいろおしゃべりしてたんですけど、いきなりかみさんが「ねえ、あんたってゲイ よね?」って聞いてきたんですね。

「は?」「だからあんたゲイよね?」「違うよ」「は?ゲイじゃ ないの?」「だから違うって!」「なに~?」 みたいな会話があって、結局かみさんが私のことをずっとゲイだと勘違いしてたことが判明しました。だから馴れ馴れしかったんですね。

ただ、その時には私がすでに近すぎたというか、すごく仲が良かったので、とりあえずかみさんの中で私を「ゲイ」から「男」に変更して、そのまま付き合っていただくことになりました。

それが今から26年前の、ある夏のお話です。

竹永 浩之

八代市出身。
八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名はぽん太)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。

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