晩白柚&かんきつ類生産者
桑原健太さん
ミッションは、“おいしい”で繋げる人の輪!
地元を離れたことで気付いた 特産品「晩白柚」の価値
県立熊本高校卒業後、東京の大学に進学した健太さん。母方の祖父は晩白柚を生産する農家でしたが、「将来の仕事として農業はまったく視野に入っていなかった」と言います。農学部に入学したのも、目的は開発経済学を習得したかったため。将来は、国際協力の仕事も考えていたそうです。
しかし、在学中の農業体験で生産者と関わる中で、これまでに感じたことのない農業の面白さに気付いたことに加え、地元を離れたことで、改めて晩白柚の価値を見直すきっかけになったのだとか。「だって、あんなかんきつ類、他にはないからですね」と笑います。
卒業後は、地元の金融機関に就職。4年間、社会人としての経験を積んだ後に就農し、『やつしろサニーサイドファーム』を立ち上げました。立ち上げた当初は、祖父から晩白柚農家を受け継いだと言っても、生産に関する技術的な知識はまったくありません。すべてがゼロからのスタートでした。
今は晩白柚をはじめ、甘夏、温州みかん、レモン、パール柑、シークアーサーなどのかんきつ類を中心に生産。妻の茜さんが中心となり、ネットで販売網を広げています。晩白柚と数種類のかんきつのセット販売が好評を得ているそうです。
晩白柚の生産通し農業の活性化、八代の地域浮揚に貢献
生産においては、地域の生産農家の皆さんや4Hクラブの仲間など、いろんな人から技術的な支援をいただき、「少しずつ自分の中に蓄積している段階です」と健太さん。
昨年6月からは、クラウドファンディングで全国から多くの支援を受け、規格外商品を活用したキッチンカーでのドリンク販売をスタートしました。「ドリンクにはかんきつ類だけでなく、生産者仲間が作ったモモなど、自分が美味しいと思った果物を使って商品化し、販売しています」。
健太さんが目指すのは、一農家だけが抜きんでる経営ではなく、さまざまな生産者と生産物、消費者が繋がること。農業全体、地域全体の活性化に貢献しながら「おいしいで繋げる人の輪」をミッションとし、歩みを加速しています。
●お問い合わせ:やつしろサニーサイドファーム
インスタ @yatsushirossf
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