「妙見祭に参加して思ったこと」
まだ暗いうちから集まり、参加する笠鉾の団体の子ども達と喋りながら笑顔で朝日を迎え、法被と草履を身に着けると、長い巡行が続く一日が始まりました。少し汗ばむような陽気の中、松の笠鉾を押しながら、会長が「ほい、ほい!」と唱え、全員「ほい、ほい!」と合唱し返す。これが長い一日を通して必要な推進力が得られた私達の太鼓。行列の通過を見届けようと、沿道で手を振る皆さんの姿が感動的でした。また、老人たちが道路沿いに座り、にこやかな笑顔で私達の「ほい、ほい!」に合わせて手拍子を打ちながら眺めていました。祭りの大切さが心に伝わりました。
ようやく妙見宮の白い鳥居に到着して休憩。砥崎河原で来場客にお菓子を配り、飾馬と亀蛇を鑑賞できました。本当に素晴らしかったです。
帰りは少々長く感じましたが、道沿いの人々の応援で、元気良く最後まで辿り着きました。でんでん館での式典の進行と共に日が沈み、これからもこの祭りがずっと続いていくことを祈りました。家に帰る途中、道に亀蛇の赤い毛を見かけて拾いました。思い出に残る一日でした。
その日の夜、布団に入ると「ほい、ほい!」が頭にうっすらと響きながら、深い眠りに落ちました。
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筆者:シュラッグ・ケネス
八代市役所の国際課で国際交流員として勤務中。国際交流員(Coordinator for International Relations、略してCIR)はJETプログラム※より地方公共団体の国際交流担当部局などに配属され、さまざまな国際交流活動に従事しています。
※語学指導等を行う外国青年招致事業
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