「日本人のマジメさについて」
今この文章を新八代駅で書いてます(7月16日)。先月号で書きましたけど、5年ぶりに親子で八代に帰ってきました。これまでも子ども達が体験入学とか職場体験やジャズ等で散々八代で鍛えてもらいましたが、今回もまたうちの14歳がバレーボールでチョーお世話になってます。いろんなチームの練習に参加したり、練習試合にまで出させていただいて、もうなんちゅうかうちの子ども達はホントに八代に育ててもらったって感じですねー。マジでありがたいです。
ちなみに7月初旬にバレーの全米大会があって、うちの14歳がそれに出てから八代に帰ってきたんですけど、つい先日までアメリカでバレーやって、そんで今は八代でバレーやってるわけでしょ。なんかその違いをホーーントに痛感するんですよね。いろんな違いがあるんですが、一番思い知らされるのは、物事に向かう姿勢です。日本人、マジメ。そして一生懸命。一種の向上心って言うのかな。もうなんか感心するわ。まあアメリカでもマジメにバレーやってる子はいるんですが、なんか国民的なレベルが違うというか、同じ生き物とは思えないぐらいなんですよねー。
確かに日本人、クソマジメ過ぎる部分もありますよ。融通が利かないとか柔軟性がないとか。でも八代で一緒にバレーの練習させてもらった子ども達や大人の皆さんを見ながら、やっぱマジメさって日本人のいいとこだってホントに思うんです。
ただ同時にですよ、ここ30年の日本のことも考えるんですね。「なんでこんなにマジメで一生懸命なのに国としてうまくいかないんだろ?」って。何かが決定的におかしいというかズレてる。噛み合ってない。そのマジメさが日本人の財産であることは間違いないんです。なのにこの30年。バレーの練習してる八代の子ども達を見ながら、彼らのその貴重なマジメさを国として生かすためには何ができるんだろうって、本気で考えちゃいましたねー。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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