「日本への修学旅行」
今年の5月の初め頃でしょうか。ニュージャージー州の私立高校(女子高)で働いてるアメリカ人の友達から「日本への修学旅行を企画したいんだけど手伝ってくれない?」って頼まれたんですね。来年、その学校の女子高生たちを修学旅行で日本に連れて行くと。素晴らしいじゃないですか。当然手伝うことにしました。
実はですね、わたくし約20数年前に訪日観光、つまり外人観光客を日本に送るってやつをチョー推してたんですよ。その頃は誰も訪日観光なんて興味ないっていうか、訪日観光って言葉自体を知らなかったんですよね。でもそんなことお構いなしに、その頃私は訪日観光を推しに推してまして、「将来的に訪日観光で日本に2兆円落とす」って公言してました。みんなに「こいつ頭おかしいんじゃないか」って思われてましたけどね。それが20数年前です。ちなみに2023年の訪日客の旅行消費額って5兆円超えてますからね。2兆円どころじゃなかったわけです。
話を戻しましょう。で、その女子高の日本行き修学旅行なんですが、コンペでアメリカやカナダ、イギリスの旅行代理店から10泊の予定で案を出してもらったんですね。行き先は東京、京都、奈良、大阪(そこに八代を加える根性はなかったです)。場所も、東京なら雷門やスカイツリー、原宿や秋葉原などを指定して、それでプランを組んでもらったんです。場所選びは全部私がやりました。
コンペの結果、最終的にイギリスの旅行代理店に決まったんですが、一人当たりの旅費が日本円で約100万円。でも金持ちの子どもが多いので、100万でも余裕で出せちゃうんですよね。あと、実際に行きたい生徒っているの? という点なんですが、これが申込者が殺到したらしいんです。日本の人気、スゴいわ。特にオタク系の女子高生にとって日本は一種の聖地ですからね。「ジャパンに行くのが夢だったの!」って子が何人もいたと。嬉しいですよねー。でもまさかアメリカの高校生が日本に修学旅行に行く時代が来るとは。そこまでは私も予想できなかったですね。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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