『これからの時代を生き抜く 13』
~iDeCo(個人型確定拠出年金)❹~
皆さん、こんにちは。時が経つのは早いもので新年度になりました。新しい環境に変わる方も多いかと思います。気持ちも新たに、今年度もよろしくお願いします。
今回も引き続きiDeCoについて書いていきたいと思います。iDeCoは国がお勧めしている個人で加入できる年金制度ですが、国が勧めているだけあって税制優遇のメリットがあります。それは「加入することで3つの税制優遇が受けられる」ということです。まず1つ目が「掛金の積み立て時」、2つ目が「掛金の運用時」、そして最後が「資産の受け取り時」です。詳しく見ていきましょう。
①掛金の受け取り時
iDeCoで払う毎月の掛金は全額所得控除の対象になります。例えば、毎月2万円ずつ積立する場合、年間24万円が課税所得から控除されます。ですのでその年の所得税や翌年の住民税が軽減されるというメリットがあります。ただ、所得控除のメリットを受けるには確定申告や年末調整で手続きを行う必要があります。
②掛金の運用時
iDeCoへ加入後、毎月の積立する掛金は投資信託や定期預金等の金融商品で運用を行います。通常、金融商品の運用で得た利益に対しては20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかりますが、iDeCoでは非課税で受け取ることができます。利益確定をして他の金融商品へ切り替える際も税金が引かれないため、効率よく再投資できるメリットがあります。
③資産の受取時
iDeCoで毎月積立して運用した資産は、原則60歳以降に「年金(分割払い)」もしくは「一時金(一括払い)」で受け取ります。年金で受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金で受け取る場合は「退職所得控除」の対象となり、一定額まで非課税で受け取ることが可能です。
毎月積立するときの所得控除だけでなく、将来の受取時にも所得控除が受けられるのはiDeCoの大きなメリットです。
以上のようにiDeCoにはメリットがたくさんあります。しかし、原則60歳までは引き出すことができません。ですので、しっかりと老後の資金を貯めたい人、60歳まで継続的に積立ができる人が向いていると言えるでしょう。
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講師
株式会社ウインライフ 熊本支店 支店長
有限会社Prime1 代表取締役
Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険11社、生命保険22社を取り扱う総合保健代理店に勤務するかたわら会社を経営し、目標達成コーチとしても、企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行なう。
株式会社ウインライフ 熊本支店
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
TEL:0965-39-3156
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