「アメリカにおけるアジア人男性のモテ問題」
実はですね、わたくし、この「アメリカにおけるアジア人男性のモテ問題」についてもう30年以上観察してきたんですね。私ぐらいこの問題を見つめてきた日本人ってそんなにいないと思います。変人ですよねー。自分でも知ってるー。
ここで言う「アジア人男性」はアメリカに住むアジア人及びアジア系アメリカ人になります。彼らがアメリカ社会でどうモテるのか、あるいはモテないのか。それをずーーーーっと眺めてきました。いやね、30年前は悲惨でしたよ。まーモテないモテない。アジア人男性の相手をしてくれるのは同じアジア人女性ばっか。他の女性たちにとってアジア人男性は郵便ポストと同じだったと思います。男として見られてなかったですよねー。
私の場合、かみさんアメリカ人ですけど、うちは単なるアクシデントですからね。一般のアメリカ社会ではまあモテなかったですねー。恋愛のリングにも上がってないというか、アジア人男性全体がそういう対象じゃなかったんでしょうね。
なんで急にこんな話をしたかというと、ここ10年ぐらいでしょうか。アメリカにおけるアジア人男性のイメージが強烈に変わってきたんです。ホント強烈に。これまで郵便ポストだった私たちがいきなり先頭争いに加わった感じなんです。その良い例がBTSですよね。別に彼らの登場がアジア人男性のイメージをひっくり返したって意味じゃないんですけど、その変化の仕上げっていうか、変わったことを象徴付けた存在ですよね。
BTSの登場までにいろんな積み上げがあったんですよ。ハリウッド等におけるアジア人男優の活躍とか日本のアニメとか。たとえばアニメオタクのアメリカ人女子がアジア人男性に走ることは過去にもあったんですが、今起きてる「アジア人男性モテ」はちょっとレベルが違いますね。もっと広範囲に及んでるんです。NYを歩いてるときに見るアジア人男性&非アジア人女性カップルの多いこと多いこと。郵便ポスト時代からここまで来るの、長かったな~。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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