飲食業での経験や 感性を武器に 新たな食文化を創造
八代市千丁町在住、村上慎一さん(44才)。氷川高校から、宮崎産業経営大学へ進学。20代の頃には、ニュージーランドで語学留学も経験。2020年9月に『カネムマンソーセージ』を起業。地元の鹿肉を使った商品なども展開している。両親と妻、子ども4人の8人暮らし。
八代初のソーセージ職人 地元に工房を開業
千丁町出身の村上慎一さんが2020年9月、地元に開業した『カネムマンソーセージ』は、八代初の食肉加工・製造工房として“舌の肥えた人”を中心に注目を集める話題のスポットです。店名の“カネムマン”は、もともと祖父の代から営んでいた家業の屋号。それを受け継ぎつつ、ヨーロッパの食文化にも敬意を払い、『カネムマンソーセージ』の名前で開業する運びになりました。
大学を卒業するとまず、家業だったスーパー勤務を経た後、飲食業の世界へ。一流のサービスを学びたいと、東京や福岡の有名店へ自らを売り込み、経験を積んだそうです。ソムリエの資格も取り、レストランの支配人を任されるまでになりましたが、祖母の死が転機となり、地元へ帰郷しました。
「八代に戻ると決めたものの、これまでの経験を武器に仕事をするのが難しいと感じて。そこから食肉加工の勉強に乗り出しました」。2社で経験を積み、「食品衛生管理者」の資格も取得。いよいよ、八代初のソーセージ職人として東京や福岡へ向けて卸で勝負しようという矢先、コロナ禍のあおりを受け、営業計画が見直しになったのです。「小売り」をスタートしたのは、予定外のこと。でもその結果、地元で新たな食文化の創造と発信をする流れができ、村上さんのチャレンジは大きく前進していきました。
手間を惜しまず、商品作り 美味しい余韻が広がる味
手作りにこだわったソーセージやハム、ベーコンは次第に評判を呼び、口コミで人気沸騰中。個人経営の工房だからできる手間を惜しまず、原料にこだわった昔ながらの製法で、一つひとつ商品を作り上げています。
肉を加工する際は、細やかに部位を分け、美味しさの黄金比をもとに調合。さらに、肉にストレスをかけずにゆっくり火入れを行なうなど、こだわりは尽きません。積み上げてきた経験と、新たな食文化を地元に届けたいという情熱が注ぎ込まれた商品は、贈答用にもおすすめ。「咀嚼する度に、口の中に美味しさがじわりじわりと広がりますよ。香りや余韻が残る味わいをぜひ楽しんでください」。
家庭の食卓に、大切な人への贈り物に、食の喜びと豊かさを届けてくれる話題のグルメ。要チェックです!
●問い合わせ
八代市千丁町新牟田1391-3
050-5373-1534
※商品は『八代よかとこ物産館』で販売中
コメントを残す