「アメリカの大学授業料のリアル」
皆さん、最初にご報告です。うちの17才、ジュリアード音楽院落ちましたーー。知ってたーー。本人は「なんで落ちたんだろ?」って言ってたんですが、いや大して練習もしてないのに受かるわけないじゃん。世界のジュリアードよ? もーー。でもすんごい良い経験になりましたし、私はあんまり行ってほしいと思ってなかったので、まあ良かったです。人種の多様性がそんなにないって聞いてたんで。
アメリカの大学の合否は毎年4月1日ぐらいまでに出揃います。当然うちの17才の合否もはっきりしてるんですが、今(4月13日現在)どこにするか検討中なんですね。左の表をご覧ください。これらの3つの大学および音楽院がうちの17才のチョイスになります。数字はざっくりとした日本円の額です。
授業料&寮費は1年分です。4年分ではないですよ。もう一回書きます。い・ち・ね・ん・ぶ・ん。1年で1千万円以上するんですよ! どうすんのよ、こんなもん。家買うわけじゃないのに。だって音楽院でさえ1年で860万円。やーめーてー。ただ救済策はあって、うちの17才はかなりの額の奨学金をもらえることになってます。大学が欲しい人材ほど奨学金の額が高くなるという仕組みです。またこの奨学金は「給付型」です。返済の必要なし。ラッキー。でも毎年新たに申請しないといけないんですけどね。
結局うちが払うのは、授業料&寮費から奨学金を差し引いた金額なんですけど、奨学金がなかったら絶対無理。ホント無理。だからアメリカの各大学の奨学金制度ってありがたいシステムではあるんですが、でも大学の授業料&寮費が1千万円超えるってどうよ? とも思うんですね。うちは奨学金をもらえるからまだいいですけど、当然もらえない子もいます。親が払えなければ学生ローンです。つまり卒業時には最大約4千万円の借金。なんだかなー。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。米国・ニュージャージー州在住。
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