「あなたに祝福を」と言うと鬼が退治される?
皆さんは、「Bless you」というフレーズを聞いたことがありますか? 英語圏では誰かがくしゃみをした後に使うもので、直訳すると「あなたに祝福を」という意味ですが、日本語の「お大事に」に似ています。
フレーズの由来は大昔ヨーロッパでペストが流行った時です。その時代では“くしゃみをすると、病気をうつす鬼が体に入ってくる”と思われていました。でもくしゃみをした人に「Bless you」と言うと、その鬼が消えていくという考えから言うようになったそうです。
医学や科学がこのように発展した現代でもなお、その習慣が続いています。私の幼い頃には友達同士で、くしゃみをした人に一番早く「Bless you」と言った人が勝ちというゲームまでしていました。しかし、大人になるにつれて些細なことになり、何回もくしゃみをする人に、毎回「Bless you」と言うのが面倒になってしまいました。こういう習慣がない日本に来て、「Bless you」を言わなくてもいいようになったことで、実はちょっとホっとしているのですが、寒い季節になると誰かに「Bless you」と言ってもらいたい気持ちになりますね。
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筆者:ジョセフィン・デニス
八代市役所の国際課で国際交流員として勤務中。国際交流員(Coordinator for International Relations、略してCIR)はJETプログラム※より地方公共団体の国際交流担当部局などに配属され、さまざまな国際交流活動に従事しています。
※語学指導等を行う外国青年招致事業
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