「人間は本能的に欠点を見てしまう」
～あの人のあんな所が気になる～
早いもので年度最後の月になりましたね。４月からは新社会人になったり、学年が上がってクラス替えがあったり新しい職場になったりと１年の中で最も環境の変化がある月です。そしてまた新しい人間関係を築いていかないといけませんので、ストレスが多い月とも言えます。その４月を迎える前に知っておくといいことを書きたいと思います。
テーマに書いたように、人は本能的に欠点を見つけてしまう習性があります。まずは図１をご覧ください【図１】。手書きの円が描いてありますが、どこか気になる箇所はありませんか？ 殆どの人はこの円を見て、『欠けている部分』に目がいってしまうと思います。この欠けている所を繋げたくなってしまいますね。そう思うのは人間の本能です。
では次に図２を見てください【図２】。さっきの欠けた部分が繋がっていますね。この円を見て気になる箇所はありますか？ そう言われると、何だか円が歪んでいるのが気になってきます。もうちょっとキレイな円だったらいいのに…。そう思うのも人間の本能です。
では次の図３を見てください【図３】。きれいな正円ですね。図１～図３を見比べると、殆どの人が図３の正円が一番良いと思うでしょう。非の打ち所がない完璧な円です。しかし、人間で完璧な人はこの世に存在しません。何かしらの欠点を持っていますし、完璧になる必要はありません。人はついつい欠点に目がいってしまいがちですがこれは本能なので仕方ありません。ただ、視点を変えるとまた違ったものが見えてきます。
図１をもう一度見てください。欠けている部分ではなく線の方を見てください。欠けている所が欠点とすれば、この線の部分は長所（良いところ）です。人は欠点もありますが、良いところもいっぱい持っています。人は人に対して本能的に欠点を先に探しますが、それは習性です。そういうものだと自覚していれば、これから人間関係を築いていく上で、相手の嫌な部分が見えたとしてもそこでシャットダウンするのではなく、欠点以上に良い部分が隠されていると思って相手の良い部分を探すようにすれば、豊かな人間関係を築くことができるようになりますね。
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講師
株式会社ウインライフ 熊本支店長
有限会社Prime１ 代表取締役
Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険、生命保険の代理店を経営するかたわら目標達成コーチとして企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行う。
株式会社ウインライフ
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
TEL：0965-39-3156
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