【公正証書遺言】
公正証書遺言とは、公証人が遺言者の口述をもとに、遺言書を作成し、その原本を公証人が保管するもので、安全で確実な遺言書であることは間違いありません。
口述の際には、2名以上の証人立会いが必要です。公証人が作成した遺言書に、遺言者、証人、公証人が署名押印すれば、公正証書として認められます。
◎公正証書遺言の作成手順
❶誰に、どの財産を、どれだけ相続させるのか予め決めておきましょう 。
❷証人を2人以上決めましょう。
※推定相続人、未成年者、公証人の配偶者・四親等以内の親族、書記および使用人などは証人の資格がありません。
❸公証人と日時を決めましょう。
公証役場に依頼し、出向けない場合出張してもらうことも可能です。
❹必要な書類を集めます。
ⅰ)遺言者の印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)、戸籍謄本(遺言者と相続人との続柄がわかるもの)
ⅱ)住民票(相続人以外の人に遺贈する場合)、法人の登記簿謄本(会社等の法人に遺贈する場合)
ⅲ)財産特定のための不動産の登記簿謄本、固定資産評価証明書
ⅳ)預金通帳のコピー
ⅴ)証人の住民票
などが必要です。
❺遺言の原案を作成しましょう。
作成された原本は、原則として20年間公証役場に保管されます。20年間の期間が経過した後でも、特別の事由により保管の必要がある場合は、その事由がある間は原本は保管されます。実務の対応としては、20年経過後も原本を保管しているのが通常です。事前に公証役場に確認しておくのがよいでしょう。
**********************************
公正証書遺言をお勧めする理由は、紛失、偽造を防止できることと、法的に間違いのないものが作成できることです。
また、公正証書遺言は、日本公証人連合会が運営する検索システムに登録され、全国どこの公証役場でも検索でき、遺言公正証書の有無は容易に確認できるようになっています。遺言者の生前は、公正証書遺言の閲覧、謄本の請求は、遺言者本人以外はできません。
大切な相続人のためにも、公正証書遺言の利用を検討されてくださいませ。
________
法律に関するご相談は…
弁護士法人 Si-Law
〒866-0863 八代市西松江城町4-30
TEL:0965-62-8582
監修/弁護士法人 Si-Law 弁護士・司法書士 西田幸広先生
コメントを残す