やつしろの働くひとVol.53

やつしろぷれす やつしろの働くひと

仲間と一致団結! 八代の野菜を全国、そして世界へ

八代市在住の岩﨑恭志さん(39才/写真手前左)、岩﨑裕尚さん(32才/写真手前右)兄弟と、豊本真嘉さん(39才/写真奥右)、泉泰親さん(39才/写真奥左)の4名で『TEAM GREEN8』結成。チーム名の「8」には、八代への思いと、無限()の意味が込められている。

子どもたちに農産物を届けようと2020年7月にクラウドファンディングを実施。写真はその時の返礼品

チームの目標は、“法人化” 組織力を武器に、明るい未来へ

 八代市上日置町にある岩﨑さんのでは、10月末からブロッコリーの収穫が始まり、出荷の最盛期を迎えています。広々とした畑や田んぼでは、ブロッコリーのほか、キャベツやカリフラワー、お米を栽培。兄の恭志さんが、主に野菜を担当し、弟の裕尚さんが、両親と一緒にお米作りに携わっています。

 岩﨑さんが、豊本さん、泉さんと一緒にチームを立ち上げようと動き出したのは、201811月のこと。未来の農業を見据えたときに、力を合わせ、法人化を目指すことで販路拡大や収益アップの狙いがあったそうです。とはいえ、日々忙しく農業に取り組む中、コロナ禍の影響などもあり、目標だった法人化には至らず、本格的にチームとして連携していくのはこれからだといいます。「最近、野菜用の冷蔵庫や重たい荷物を抱えるマッスルスーツを共同購入しました。個人経営だと難しい問題も、組織化することで可能性が広がると感じます。コロナ禍の打撃を挽回するべく、皆でできることに目を向けてチャレンジしていきたいです」(裕尚さん)。

10月末からブロッコリーの収穫が始まるのを皮切りに、5月末まで、キャベツやカリフラワーの収穫が続く

ブロッコリーの出荷前には、箱に氷を詰める作業をチームで協力しながらスピーディーにこなしていく

5年先、10年先の農業を考え 切磋琢磨しながら進む

4人全員が、八代農業高校出身。農業のキャリアはそれぞれ異なり、就農して17年になる豊本さんは、イ草からキャベツ栽培に転身して10年。最近は、ブロッコリーやロマネスコを栽培中。岩﨑裕尚さんは、ブロッコリー栽培からスタートし、現在はお米を栽培し、キャリアは12年。一方、岩﨑恭志さんと泉さんは、一度サラリーマン経験を経て、5年前に就農。泉さんは、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、スイートコーンのほか、夏からは試験的にナスの栽培にも着手し、多種目を栽培することでリスク分散を図りながら農業に取り組んでいます。

「丹精込めて育てた野菜を、お客様に喜んで味わっていただくのが仕事のやりがいです。消費者の方に選んでもらうための努力を惜しまず、同時に、野菜の命を無駄にしない取り組みもこれからの農業に必要だと感じます」(恭志さん)。

『チーム グリーンエイト』としての活動は、始まったばかり。5年先、10年先の農業を見据え、切磋琢磨しながら、八代の農業の発展に貢献していきたい考えです。 

 

キャベツ畑では、9月末に苗を植え、翌年1月に冬キャベツが収穫予定。豊かな実りに期待したい!

問い合わせ】

TEAM GREEN8(窓口:岩﨑さん)

八代市上日置町4264-3
TEL080-6414-7389

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