『自己理解と他社理解①』
~彼を知り己を知れば百戦殆うからず~
人は意外と自分の事を知りません。中国古代の兵法書『孫子』には以下のように書かれています。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」―敵の実力と、自分の実力、両方をきちんと知っていたら、戦において負けることはないという意味です。相手のことはよく分析するけども、自分のことは客観的に分析できない。他人のことはよく分かるけれども、自分のことはよく分からない、という人も多いと思います。恋愛で言えば、他人の恋愛事情にはどんどんアドバイスできるけど、いざ自分に好きな人ができると、人にはあんなに言っていたのにどうしていいか分からなくなる。自分の癖は分からないけど、他の人の癖ならわかるとか。あとは口癖ですね。「あの人はよくこの言葉を使うな」といったことなどです。人は他人のことはよく見ていて、よく分かったりするんですね。自分のことは自分が一番知っていると思いがちですが、意外と他人の方が知っていたりもします。自分はどんな人間なのか。どういう傾向があるのか。どんな価値観を持っていて、どういう思考の癖があるのか。自分を客観的に見るということは一番難しいことですが、一度自分自身を見つめ直してみるということも非常に大切です。特にコロナ禍の今、外出できずに家で過ごす時間も多いと思います。今この時をチャンスと捉えて、自分自身に目を向けてみると、新しい気づきが見えてくると思います。
では具体的にはどうしたらいいのか?自分を知ると一概に言っても、どうしたらいいのか分からないと思います。そこで「FFS理論」というものをご紹介します。
「FFS理論」(開発者:小林恵智博士)とは、ストレス理論をベースに研究された理論です。人によってストレッサー(ストレスになる刺激)は違います。例えば、同じ広さの部屋にいても、「広々として心地よい」と感じる人もいれば、「広すぎて不安」とストレスに感じる人もいます。つまり、環境や刺激に対する感じ方や捉え方は人それぞれ違います。その感じ方や捉え方の特性を5つの因子として計量化したものが「FFS理論」です。
次回はこの「FFS理論」について詳しく書いていきたいと思います。
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講師
有限会社Prime1 代表取締役 Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険、生命保険の代理店を経営するかたわら目標達成コーチとして企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行う。
有限会社Prime1
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
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