樹々が鮮やかに色づき始めるこの時期は、お出かけにはちょうど良い季節ですね。今回、アマチュアフォトグラファーの坂田番長から熊本県内のおすすめの紅葉スポットや、紅葉の写真を撮る際のポイントを教えていただきました。休日にはカメラを片手に、ぜひ秋のフォトドライブをお楽しみください!
八代市 五家荘 (例年の紅葉見頃:10月下旬 ~ 11月下旬)
九州の奥座敷と言われる、秘境中の秘境。この大自然には平安時代より「落人伝説」の残る神秘的な背景が満載です。
梅の木轟吊り橋
樅木の吊り橋
《坂田番長》五家荘の撮影は、いい時期に撮影するタイミングがとても難しくて、この写真は3~4年前にようやく撮ることができました。緑の葉とオレンジに紅葉した木々の混在した色合いは、1,000mを超える場所でなければ出会えません。狭く曲がりくねった道路を走りながら撮影ポイントを見つけていきますので、運転にはくれぐれも気をつけてください。
八代市 春光寺 (例年の紅葉見頃:11月下旬 ~ 12月上旬)
松井家の善堤所でもあり、境内には多くの句碑が立ち並ぶことより、「句碑寺」とも呼ばれています。春は桜、梅雨時はあじさいのスポットとして親しまれるお寺です。
《坂田番長》境内内の句碑の並ぶあたりから、色づいた葉を透過した光を撮りました。八代市内在住の方にとってはとても立ち寄りやすい場所であることも魅力のひとつです。古麓城、稲荷神社も近くにあり、八代の山歩きにも丁度良い紅葉スポットです。
葦北郡 津奈木町役場 (例年の紅葉見頃:11月下旬 ~ 12月上旬)
津奈木は彫刻、美術館、旧赤崎小学校等がある文化の香り高い町。八代からも国道3号線から約1時間で気軽に行けます。
《坂田番長》3号線沿いにある津奈木町役場は、銀杏の木が有名。銀杏が色づき、葉が舞う頃、土日は落ち葉がいっぱいになり黄色のじゅうたんが敷き詰められて、大変絵になります。車も役場内の駐車場に停められて便利です◎
球磨郡 五木村 (例年の紅葉見頃:10月下旬 ~ 11月上旬 ※五木村一帯)
「五木の子守唄」発祥の地であり、東陽町・坂本町・五家荘に隣接する山間の町。五家荘同様、深い自然の中にあり、最高のドライブコース。
《坂田番長》大通峠を通り抜けてすぐの道沿いの場所。山の中なので水がきれいで湧水もあり、楓がとても美しく、周辺も整備されていると思ったら、人の手がちゃんと入っている私有地でした。
《坂田番長》これこそ手つかずの自然の紅葉を撮影したものです。大滝自然公園から登って、村道を進み、端海野キャンプ場の近くから撮りました。標高1,000mほどの場所は、空気も美味しく、そこにいるだけで心が洗われますよ。
球磨郡あさぎり町 麓城跡 (例年の紅葉見頃:11月中旬 ~ 11月下旬)
盆地の特徴を活かした農産物が豊富で、良質な水に恵まれた地域でもあり、米焼酎の代表的生産地としても知られています。
《坂田番長》2~3年前より紅葉のスポットとして有名になりつつあり、今ではカメラマンが続々とやって来る人気スポットです。谷水薬師の本堂横から延びる遊歩道を、15分ほど歩いたところにある麓城跡。ちょっとした山歩きをします。登り終えたあとは大変感動します。とにかく、楓の本数が100本とも言われるほど、真っ赤に色づいた様子は圧巻です。
阿蘇郡 遊水峡 (例年の紅葉見頃:10月下旬 ~ 11月上旬)
筑後川の源流域 小国富士とも呼ばれる名峰「涌蓋山」の裾野の湧水を集めて流れる宇土谷川の川辺に位置するキャンプ場・公園です。
《坂田番長》小国・杖立の手前に位置します。阿蘇の火山の影響である、岩盤の上を川が走っています。浅い川なので川に入って撮影できます。長靴は必ず持参しましょう。500mほど歩くと、夏は子ども達で賑わうキャンプ場に出ます。こちらも、紅葉スポットとしては、きれいに整備されているので、とても美しい紅葉を見られますよ。
阿蘇郡南小国町 マゼノ渓谷 (例年の紅葉見頃:10月下旬 ~ 11月上旬)
「上質な里山」を目指す南小国町は、マゼノ渓谷や押戸石の丘を代表する豊かな自然の中に、黒川温泉や満願寺温泉赴きある温泉地があります。
《坂田番長》期間限定(10月下旬~11月上旬)で公開される貴重な撮影スポット。地元の方の運営で管理され、遊歩道も整備されています。撮影ポイントまでは少し山歩き。歩きやすいコースなので楽しめます。こちらの川も岩盤の上を流れ、深さは浅いので長靴持参で川に入れます。滝つぼの撮影は、色んな手法で楽しく撮影ができますよ。
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