八代特産のファーストクイーン、出荷が始まりました!
八代市奈良木町在住、佐竹勝則さん(77才)。34才の時に両親の代から続くミカン農園を引き継ぐ。晩白柚の栽培のほか、奈良木町の7軒の農家で作る「ファーストクイーン倶楽部」の代表を務め、ファーストクイーンの栽培や普及活動を行なう。妻と二人暮らし。
八代奈良木町の特産ファーストクイーン
世界を驚かせるほどの大きさで、2015年にギネス記録に認定された八代特産の柑橘類といえば、晩白柚。それよりもひと回り小さく、直径が15センチほどの柑橘「ファーストクイーン」をご存知でしょうか。約20年前から八代市奈良木町の農家さんグループで栽培されているザボンの一種で、今回の取材をした佐竹勝則さんも生産者のうちの一人。出荷が始まったばかりの農園にお邪魔して話を伺いました。
佐竹さんが実家の農業を継いだのは、34才の頃。当時は、山の斜面一帯にミカン畑が広がる小玉ミカンの産地だったそうで、次第に晩白柚の栽培に移行する農家さんが増えていったそうです。佐竹さん自身は50才の頃に晩白柚の栽培を開始。その後、晩白柚の交配用に植えたのがファーストクイーンでした。「もともと出荷する予定はありませんでした。それが晩白柚と収穫時期が重ならず、収穫量も多いこと。しかも味もいい!そんな理由から本格的に栽培を始めました」。
美味しさも太鼓判 贈答用にもオススメ!
10月半ばから収穫がスタートしたファーストクイーン。皮を切ると、爽やかな香りとともに色鮮やかなピンク色の果実が現れます。程よい酸味とたっぷりの果汁が楽しめ、果肉はそのまま食べたりサラダに入れたり。皮は晩白柚同様、砂糖漬けなど手を加えて美味しく味わえます。「今年は色付きが少し遅いですが、味は太鼓判です!」とニッコリ。11月中旬頃までファーストクイーンの出荷が続いた後、来年1月までが晩白柚のシーズン。
その他、樹木の剪定や花の整理、交配、袋がけなど、美味しい果実を作るための作業が続きますが、自然を相手に大空の下で働く農作業は「気楽でいい!」と笑って話します。最近の楽しみは、後継者として5年ほど前から一緒に働く甥っ子の存在で、「働き者でよく頑張ってくれています。ただ果樹栽培の難しいところは、1年に1度しかない作業もあり、一人前になるにはもう少し時間が必要」と期待を込めて話します。
八代産ファーストクイーンと晩白柚を楽しみに待つ人たちのために、農作業に精を出す佐竹さん。丹精込めて作った食べ応え満点の品は、贈答用にも要チェックです。
【佐竹ミカン園】
住所:八代市奈良木町64
お問合せ ☎ 090-1364-9975
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