タイで活躍するプロサッカープレイヤー、樋口 大輝さん。
このコーナーでは、サッカーを通じて日本とタイの架け橋になり、両国のサッカー競技力の発展に貢献したいという彼の熱い想いを発信していく。
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「ガイナーレ鳥取入団2年目で契約を切られチームを去ることに。
次の所属先として紹介されたのが、京都の佐川印刷SCだった」
やつぷれ編集部(以下、Y) 一ガイナーレ鳥取2年目 のシーズンの結果はどうでしたか?
樋口:入団1年目はコンスタントに出場機会を得てい ましたが、J2昇格が叶わなかった2年目のシーズンは、新加入選手にポジションを奪われスタンドから試合を観戦することが多くなりました。契約も残り半年、結果を出したいと焦る私に追い打ちをかけるように、怪我をしてしまい、トレーニングすらできない日々が続きました。出場機会のない、怪我をしている選手をずっと置いておくほどプロの世界も甘くはありません。チームからは 契約延長しないと直接伝えられ、鳥取を去ることになりました。
Y 一契約延長されなかった時の心境は?
樋口:契約延長しないと伝えられた席で、その当時の社長から言われた言葉を今でも鮮明に覚えています。「お前はこの鳥取のスタジアムに3,000人のファンを呼ぶことができるか?」大卒の選手にこの言葉は少し酷のようにも思えますが、確かにそうですよね。試合に出場し、結果を出して、ファンに愛される。そういう選手はチームに残るし、そうでない選手はチームを去る。ただそれだけのことです。タイに来てプロになった今でも、何人のファンが私のことを見ているかを意識してプレーするようにしています。
Yーその後どのようにチームを探したんですか?
樋口:シーズンも残り8試合のところでチームを探すことになりました。練習参加すら受け入れてもらえず、チーム探しも難航していた時に先輩から紹介されたのが、京都に本拠地を置く『佐川印刷 SC』でした。
Challenge18へ続く→
樋口 大輝
1984年4月8日、熊本県八代市出身。
日本ではJリーグ準加盟クラブの『ガイナーレ鳥取』をはじめ、数チームに所属。
現在タイのプロサッカーチーム『チャムチュリーユナイテッド』でプレーしている。
ボランティア団体『ピースボールアクションタイランド』代表。177㎝、74㎏。
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