●マネープラン
・資産運用その③ 「投資信託基本編❷」
前回は投資信託とはどういうものかを書きました。あくまでも投資ですので元本が保証されるわけではありません。では、ここを踏まえて投資信託の儲けと損はどこで決まるのでしょうか?
まずは売却益(キャピタルゲイン)または売却損(キャピタルロス)です。投資信託を買った時よりも今の価格が上昇していれば解約した時に儲けますし、逆に下がっていれば損をします。投資信託の価格は「基準価額」と呼ばれていて、多くは「1万口あたり◯円」というふうに表示されます。
2つ目は分配金(インカムゲイン)です。投資信託には分配金というお金を投資信託の決算の時に投資家(投資信託を購入した人)に支払うようになっています。毎月分配金を支払うところもあれば、分配金を支払わない投資信託もあります。長期で資産形成をしていこうと思っている人は分配金が出る投資信託は必要ないでしょう。なぜなら分配金を貰うことにより運用益を再投資することで得られる複利効果が弱まりますし、分配金を受け取るたびに税金がかかるからです。積立NISAでは長期資産形成を目的としているため、積立NISA対応の投資信託商品では毎月分配金が支払われるような商品はありません。分配金は投資信託の資産から支払われるので、支払いがあると投資信託の資産、「純資産総額」と言われるものが減り、基準価額もその分下落します。ここで注意しないといけないのは、儲かっているから分配金が出るというわけではないということです。分配金の一部または全部が元本から払われる場合があるということです。自分が預けたお金から分配金として出るというようなイメージです。それって全然増えてないですよね。増えているかどうかは買った時よりも基準価額が上がっているか、そして分配金の金額の両方を合わせた「トータルリターン」で見る必要があります。
続きは次回。
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